青色の怪獣遣いになりたくて

怪獣とおんなのこの夢をみている

サブレ@資生堂パーラー

どこででも、と言うと語弊がありますが、ターミナル駅のテナントやデパ地下で買える、定番のちょっと高級なお菓子で、有名だけど自分用にはあんまり買わないものってありません?お歳暮とか歓送迎のタイミングでいただいたり贈ったりするもの、みたいな。
私にとって上京してからの長い間、資生堂パーラーもそういうお店のひとつでした。

https://parlour.shiseido.co.jp/index.html
資生堂パーラーというと、配色やテキスタイル、アラベスク文様やイラストの装飾がレトロでありつつ垢抜けたデザインと、チーズケーキやクッキーといった素朴なラインナップ、そして「資生堂」の名を冠し長らく銀座に本店を構えることから発されるオーラによって、『なんか、お菓子としてはめっちゃ高級ではないかもだけど、すごそうなので人からもらいたい……!』という邪念が私にはありました。邪念すぎる。

 

この秋、結婚を祝ってくれた友人たちへの内祝いとして、自分が資生堂パーラーのお菓子を贈る側になりました。そのときに自分でも何か欲しくなり、買い求めたのがこのサブレです。
https://parlour.shiseido.co.jp/food_products/onlineshop/detail.html?prod_id=0000000298

季節限定のチーズケーキやチョコクランチを何度かいただく経験がありましたが、缶入りのものは初めてでした。形に残るものがいいな、というのと、缶のサイズが領収書なんかを入れるのにちょうど良かったから、という全然映えない理由によるものでしたが。

 

青と銀のストライプが全面にあしらわれた直方体の缶に、ノワドココとカカオ、という名の2種類のサブレが収まっています。お菓子もパッケージもどこか懐かしい雰囲気。
一口食べてみると、ノワドココのココナッツの風味が予想より濃厚で驚きました。カカオもほんのりした苦味がちょうどいい軽やかさ。薄いのでいくらでも食べられそうなんですけど、味わいがしっかりしているからか高級品イメージのおかげか、2種類1枚ずつをいただくと満足できてしまう。高級というか、銀座の資生堂パーラーに行く人はがっつかなさそうだなあ、というイメージでしょうか。缶入りじゃなくてご愛食用袋で欲しい、と一瞬思ってしまったのは内緒です。
一見ふつうのクッキーですが、変わらずに長く愛されるものって、やっぱり普遍的に素敵だと思われるデザインや味の良さという理由があるんだなぁと納得したのでした。時間が培ったブランドイメージって重いですね。誰かに贈るのも楽しみになりました。

 

ちなみに最近、これが大定番なんだからきっと美味しいのだろうと信じて、ついに花椿クッキー缶を購入しました。あの缶の形状は使いにくかろうと敬遠していたのですが、今の限定色(新橋色)があまりにも好みドンピシャで我慢できなかった。まだ開けてないので、これからが楽しみです。
銀座本店限定で売られている缶にも素敵なものがたくさんあります。次の狙いはフール・セックですね……どんだけ食べるつもりだというのはさておいて……。資生堂パーラー本店(レストラン)は当分先になりそう。



次回予告

離れていたほうが結果的に良いものもある